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04/12/13
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Leica M5 + Noctilux 50mm f1.0 E58

では、ノクチ雑感を。

コレクションとして所有するのなら初代のf1.2でしょう。そしてレア度ナンバー1のシルバータイプを。初代ノクチは職人が非球面レンズを手で磨いていたそうです。モノクロ時代のレンズですので、カラーの発色は渋い傾向で、よく水墨画のように例えられます。これをメインとして使っている人はあまり見かけない、そんなレンズです。

次の第二世代は大雑把に分けるとフィルター径58mmと60mmに分かれます(さらに前玉を押さえるリングにMの文字だったか50mmの文字だった忘れましたが、これの有り無しと、外付けフードの止め方が、フック式かピン式かを入れると、第二世代のノクチには3種類あった記憶が)。私が所有するのはフィルター径が58mmのもので、初代ノクチに近い為か発色は渋めです。寧ろ、モノクロの方が得意なのようで、絹のような細かい描写で被写体の質感を見事に捉えてくれます。ボケはそれほど特徴がなく、ノクチ特有の渦を巻くようなボケはあまりみられません。最後にフィルターは直径が58mmですので特注しないで済みます。

次にフィルター径60mmのノクチは発色の良さ、渦を巻き、蕩ける様なボケが特徴で58mmのノクチよりカラーに関しては描写が上だと思います。よく印象派の油絵のような描写に例えられます。フィルター径が60mmなので市販されているものが無く、装着するフィルターすべてが特注になります。個人的にはお金に余裕があれば60mmノクチを一本ほしいと思っています。

第三世代のノクチはフィルター径60mmでフード内蔵となりました。このフードが曲者でして、引出してもロックされず、レンズを上に向けると引っ込んでしまうそうで。また内蔵としたため、フードのデザインが格好悪いとよく耳にします。ただ描写に関しては、派手なカラーが得意のようです。開放でも見た目以上に被写体深度が深く、さらに若干硬めのボケでこの世代のノクチが一番描写に立体感があると思います。このノクチもフィルターが特注になります。

第四世代ノクチ、f0.95ですね。立体感、描写の細やかさはすばらしいの一言です。ライカ M モノクロームとの相性はバッチリですね。高くて買えそうにない、いや絶対に買えないので殆どノーマークですが、確か、絞りのクリックがf0.95の次がf1.0ではなくf1.4だそうで。

個人的感想ですが、モノクロ専用でしたら初代か第二世代58mm径ノクチで、カラーで蕩けるボケを楽しむなら第二世代60mm径で、立体感を味わうのなら第三世代で、お金に余裕があれば第四世代のノクチを購入するのはどうでしょうか。
by ours35 | 2013-12-04 20:32 | 自家現像・Dev moi-même
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